◎研究レポート「ボーイ・フロム・オズ」byまろっち
'05/06/11 @青山劇場
■ 出演
坂本昌行 紫吹淳 IZAM 鳳蘭 団時朗 今陽子 他
■ セット等
青山劇場恒例の柱のポスターというか看板はなく、
チカチカとした電光掲示板状の門が表に設置。

オケピは使用せずに舞台上に生バンド。


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■ ストーリー
実在の人物ピーター・アレンの波乱万丈な生涯を描いたミュージカル。
オーストラリアに生まれ、小さい頃からタップを踏んでスターになることを夢見る。
アレン兄弟というコンビを組み、オーストラリアで大活躍をする。
しかし、ピーターがプロデューサーと寝たことを言いふらしたため干される。
しかたなく香港のバーで歌っているとき、
居合わせたジュディ・ガーランド(鳳蘭)に気に入られ状況は一転する。
夢であったNYへと渡ることに。
そこで、ジュディの娘ライザ・ミネリ(紫吹淳)と出会い、
ジュディの前座をこなしながらライザと結婚する。
しかし、ライザが人気者になるにつれ結婚生活はうまくいかなくなる。
そしてピーターの男色が明るみになってくる。
ジュディの死後、ピーターは仕事を失い自暴自棄に。二人は離婚する。
オーストラリアに帰り落ち込むピーターを励ますのはやはり母(今陽子)であった。


NYへ戻り必死に曲を作るピーター。
皮肉にもライザが出演した映画のおかげでキャバレーが大繁盛する。
ピーターにも仕事が殺到し、
エージェントのディー・アンソニー(団時朗)とピーターの恋人(IZAM)と組んだことで
ピーターはトップへ登りつめる。

しかし、幸福な日々も続かなかった。
恋人グレッグがエイズに感染したのだった。
愛する恋人を亡くしたピーターは暴走し、
自分の案を受け入れなかったという些細なことでディー・アンソニーを解雇する。
ピーターはまたどん底へ。

そんな中、ピーターもエイズに感染していることが分かる。
思い出すのは子どもの頃、歌をうたって貰ったチップを父に分捕られ、
そのまま父が自分の情けなさに耐え切れず自殺をしたことだった。


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■ 感想
「ブロードウェイがやって来たよ!」
この一言が頭にぽーんと浮かびました。

ストーリーがいまいちだと聞いていたので少し不安だったのですが
そんなことより主役のパーソナリティで見事成立させ、
楽曲の親しみやすさも伴って、
ショー大好きの私は手拍子はもちろん体でリズムをとるほど乗せられました。

坂本くんがミュージカルスターへの階段を
さらに一段上へとのぼっていった気がします。
洋モノのミュージカルなんて見慣れてないし、
坂本くんのミュージカル始めて見たし、
でもそう言いたい気分にさせられたというか、
誰か言ってあげて!みたいな。
とにかく歌が上手いのです。
そんなこと知ってるよ!と思われるかもしれませんが、
全く音程をはずさないという正確さに磨きがかかっていて、
本人の底知れない努力を感じました。

そして、このミュージカルのポイントであるアドリブ(客いじり)。
日本では受け入れられずらいはずのアドリブを見事にこなしていたのです。
レスポンスが素晴らしかった。
客を乗せている証拠だと思います。

得意のタップやダンスで観客を圧倒する姿には、
いちV6ファンとして感動し涙ぐんでたんです。
この事実が強烈に心に残ってます。
もちろん回し過ぎな腰の動きも覚えてますが・・・。


ショービジネスで生きるピーター・アレンの生涯。
私の中での印象的な場面は坂本くんが輝いていたんです。
ショービジネスで生きる坂本昌行なのです。
キラキラが似合うオーラをお持ちなのでは。

ショー大好きですから私も心踊るものがたくさんありました。
最初にワクワクしちゃったのが、
ピーターが成り上がる第一歩である子供番組の収録シーン。
このミュージカルで一番始めにくる華やかな場面。
やすしきよしっぽいの青ジャケットが似合ってたこともあり、
ちょこまかする振付で可愛らしさがハイレベル!
これには私だけでなく客席からもほほ笑みが咲き乱れ、
本当に楽しいところでした。

本当に華やかな場面しか覚えていませんが、
ピーターがブロードウェイで成功し、
ブロードウェイのステージに立っているところを表すシーンなんて
彼がV6であることを忘れ、スターがいる!と思える瞬間でした。
白いタキシードに白いシルクハットにステッキ。
その姿でタップを踏み踏み踊る踊る!
ズボンが太すぎとか贅沢なことを思ったけれど、
ラインダンスに混じる姿はまさにショー人間で、
もうこういう世界大好き!って気分を共有した気がしました。

なにより、イノッチが言っていた通り腰が凄かった。
最初は全然振ってませんが、途中からものすごく振る。
腰の振り具合でゲイ度を表してるのか?ってほどです。
バックの人も一緒に振るようなダンスシーンの一部で見ると、
彼の腰の動きが異常であることが明確でした。


最後にはジャニーズでは稀なお腹から出る声、声量でもって
会場を圧倒させる。
ジーンと来ちゃいます。
末期は暗いシーンが多くて華やか欲求が最高潮の私には辛かったけれど、
最後のヅカのように階段で出演者が並ぶ画に救われました。

坂本くんの真の力が問われた舞台だったと思います。
今後、ここで得た手ごたえを糧に飛躍をすること間違いなし!
期待してオッケーでしょ!

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